No.001 つよしさんの「ブルース・リーとわたし」

1974年1月1日深夜、当時中学生だったわたしは、冬休みの気楽さから夜更かしをして深夜放送を聞いていました。「オールナイト・ニッポン」です。その夜のパーソナリティは泉谷しげる。フォーク・ソング・ブームとはいえ陽水派のわたしは特に泉谷がすきと言うわけではなく、布団の中でまどろみながらラジオをつけていました。

ところがその夜の泉谷がいつもと様子がちがい、えらく興奮しているではないですか。

よく聞いてみると、どうやら映画を観てきたと。それがえらく興奮する映画のようで、一体なんというタイトルかと耳をそばだてました。その映画とはもちろん

「燃えよドラゴン」!

出演者はブルー・スリー!?(ブルーとスリー・・・青と三?)一体なんなのだ?というのが初めて「ブルース・リー」という言葉を聞いた第一印象でした。

そして数日後、中学校への通学途中、近所の先輩が声をかけてきました。

「おい、えらくおもしろい映画をやってるぞ。・・・『燃えよドラゴン』」

(私の心の声)「そんなにおもしろいのか、そう言えばこの前、泉谷が言っていたのがたしか・・」

それからまたまた数日後、父親と街へ出る機会があり、なぜか忘れましたが、好きなレコードを買うか、映画を見るかどちらがいいか、という話なったその時!ちょうど通りかかったのが映画館の前。そしてかかっていたのはもちろん「燃えよドラゴン」。

これが運命の出会いと言うものでしょうか。
いきなり、2人の男がパンツ姿で格闘し、最近よく耳にしていたあのテーマ・ミュージック(でも、ちょっとちがうって感じ)をバックに初めて見る香港の町並み、あっという間の100分でした。ちなみに同時上映はポール・ニューマン主演の「マッキントッシュの男」、これは最初だけちらっと見て映画館を出ました。

あとは巷のドラゴンぼんくらの見本のようにブルース・リー地獄(天国?)へまっしぐらの人生でした。では、つづきはまたの機会に・・・。